執行草舟が人生で出会ったさまざまな人物が、「執行草舟」の人となりや関係において話した言葉をご紹介するコンテンツです。
文学者、芸術家、俳優、音楽家その他多くの人物が感じた「執行草舟とは何者か」を垣間見ることのできる貴重な言葉の数々をご覧ください。

草舟を語る

三島由紀夫(1925-1970)作家・劇作家。『豊饒の海』、『金閣寺』等。

◆「死を文学的に語り合える者は、君の他にはいない」

◆「君の解釈は君の血の為せる業です。君のような若い読者をもてたことは作家冥利につきる」

◆「君は私の生き方を心から理解してくれている。君は自死ということの本質が血でわかっているのだ。
それはまた芸術、すなわち文学の魂を摑み取ることにつながるだろう」

◆「君は実存主義の哲学が好きだったね。特にカミュは君の生き方に合っていると思う」

◆(初恋の相談をする高校生の草舟へ)
「きみは話しかけることはできない人だよ。きみの恋は一般に言う〈純粋な恋〉だから、それは〈謎〉のまま終わるんだ」

◆「きみは話しかけられないことによって、その人がきみのベアトリーチェになる。
憧れの女性であるベアトリーチェができることによって、きみ自身の『神曲』が生まれるんだ」

小林秀雄(1902-1983)文芸評論家。『本居宣長』、『無常といふ事』等。

◆「ラモーの音楽は学問と感情の婚姻なのだ。その幸福をラモーは味わい尽くしている。
君の武士道は、ラモー的だ。つまり、哲学と芸術がスパイラル的に交錯し、空間の彼方に放射されて行く」
※ラモー(1683-1764)はバロック時代のフランスの音楽家。

森有正(1911-1976)仏文学者、哲学者。『バビロンの流れのほとりにて』等。

◆(森有正に「パッサカリア」をオルガン演奏してもらったお礼に、草舟は「荒城の月」「人を恋ふる歌」を歌った)
「君の歌うバリトーンには、ギリシャ正教の響きがある。西欧ではないのだ。深い混沌から生まれ出た清冽さと言えるのではないか」 

◆(森有正と行った諏訪への旅で、共に諏訪湖の御神渡りを見た時に)
「経験とは、毎日見ているものが、自己の中で見えなくなることだ。
つまり、赤彦のこの歌が、君の中で氷ではなく水となり、特別のものでなくなった時、
今日の出来事が初めて君の経験となるだろう」 

黛敏郎(1929-1997)国際的な作曲家。「涅槃」交響曲等。

◆「君の哲学は、実に音楽的だ。理論をつきぬけた「垂直性」があるんだ。それが魅力を創っている。僕はヘルダーリンを感ずるね」

戸嶋靖昌(1934-2006)洋画家。「魅せられたる魂 ― 執行草舟の像 ― 」、「街・三つの塔 ― グラナダ遠望 ― 」等。

◆「執行さんは、太陽に照らされても影ができない人だ」

◆「執行には重力の中心に向かう実存がある」

◆「執行のもつ美的感覚は、何かこぉー、ぐっと来るなぁ!」

◆(医者から余命半年と宣告された後)
「五十号で、お前の肖像がいい。俺はそこに、人生で望んだすべてのことを描き込みたいんだ。そうさせてくれ」

◆「執行とは、精神なのだ。それを描き切りたいと念じている」

◆「この生命(執行)には、元素のような根源的エネルギーがある。何ものかを求める、静かな意志力を現わしたい」

◆「執行がもつ、〈夜の精神〉を描きたい。それは、執行の知らぬ執行になるだろう」

◆「執行の後頭部には、風が舞っている」

林武(1896-1975)洋画家。「梳る女」、「赤富士」等。

◆(小学生の草舟の書いた絵を見て)「この雲は、心が浮かんでいる」

平井顕(1916-1988)造船技士・実業家。三崎船舶工業㈱創業者。

◆「それにしてもお前は時代錯誤で、かつ野蛮である」

◆(創業後間もない頃、事業について人知れず悩みを抱えていた草舟に対して)
「お前も事業家になった以上、もうお前の命すらお前自身のものではないぞ」

奥津政五郎(通称:悪漢政)(1890?-1982?)奥津水産の社長、マグロ漁船の日本一の船頭。

◆「おめーは面白えー!馬鹿みてーで面白えー男だ!」

◆「おめーは骨がある。全功丸全部おめーに預ける!」   ※「全功丸」は悪漢政が所有していた船の名前。

サンティアゴ・エレロ・アミーゴ 外交官・駐日スペイン大使館 文化担当参事官(2015年)

◆「日本へ来てからの3年間、日本の紳士というものについて考えてきたのですが、
今では、それは執行さんのことだと思っています」

佐堀暢也(1993-)研修医。神戸大学医学部の学生時代に、書籍『夏日烈烈』の中で草舟と対談を行なう。

◆「僕の人生が進展のうちに混迷をみせるとき、あたかも蛇がうまく脱皮できずに苦しんでいるのを、
自然のふとした優しさが厳しい手を添え介助してくれるように、
その局面で欠かすことのできないたったひとつの鍵を与えてくれるのは、いつも執行草舟氏なのである。
草舟氏の優しさは、薔薇の木の樹つ大地の原理だ」

斎藤正夫(1912-2000)洋画家。立教中学校・高校時代の草舟の恩師。顔が大きいことからガンメンと呼ばれ生徒から畏れられた。

◆「執行の絵には天才性がある」

◆「お前の絵具使いには獰猛さの魅力がある」

◆「つまり執行は見どころがある」

鍵山秀三郎(1933-)イエローハット創業者・「日本を美しくする会」相談役

◆「ちょうどそんなときに出合ったのが、執行草舟著『「憧れ」の思想』(PHP研究所)でした。
この本には、これまで私が読んできた本をすべて合わせてもかなわないくらいの内容が詰まっていました。
それほど中身の濃い本だと感銘を受けました」

五味康祐(1921-1980)作家。『柳生武芸帳』、『西方の音』等。

◆「お前は、根っからの日本原人だな。愚かでなかなかよい」

野口晴哉(1911-1976)治療家・「公益社団法人 整体協会」創始者。

◆(施術した小学生の草舟が自分の本を読んでいることを聞き)
「あの子は生まれたときから生命の本質がわかっている人間だから、
『治療の書』に書かれているようなことは、読んだ最初から全部理解できるだろう」

◆(頭蓋骨が割れるほどの大怪我をした草舟に)
「君の脳は治っているけれど、それは前とは違う脳みそになっている。
でも“運命”によってそんな脳みそになったんだから、それがこれからのきみの正常な脳みそなんだ」

◆(病気の副作用で聴覚に異常を来たし、ヴァイオリンを辞めざるを得なかった草舟に)
「ヴァイオリンをやめれば、耳はそれ以上はひどくはならない。
きみは体質上、体の中に“音楽”があるんだから、楽器は何一つ弾く必要はないんだ」

宮崎龍介(1892-1971)大正・昭和期の国家社会主義運動家・弁護士。妻は歌人の柳原白蓮。

◆(遊びの途中で稲荷大明神の掃除をする六歳の草舟に)
「坊や、えらいなあ」(以後、宮崎龍介・柳原白蓮夫妻に可愛がられるようになった)

芥川比呂志(1920-1981)俳優。作家の芥川龍之介の長男。シェークスピア劇で知られる。

◆(初恋の相談をする高校生の草舟へ)「恋によってきみの中に沈黙が生まれるだろう。その沈黙がきみの幅を作り、
初恋が成就しないことによって、人生を実践できるようになる。だから初恋はあきらめなさい。」

清水克衛(1961-)本のソムリエ・「読書のすすめ」店長。

◆「それがわずか戦後70年で、2600年以上、綿々と続いてきた原理思想が、いま完全に崩れ去ろうとしている。
その一縷の望みとして、執行さんという存在がある。神様はいるのだろう。
彼の存在は、ボケーッと生きる私たちにとって、最後の光かもしれない。」

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