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2025.2.13
2025年3月末に発売予定(3月上旬予約開始):和歌の決定本!執行草舟歌集『未生』が講談社エディトリアルより刊行予定
2025年3月末予定で、講談社エディトリアルより、歌集『未生』と題し、執行草舟が50代より詠みつづけてきた和歌5000首以上の中から、1400首余りを選集して約600ページに纏めた和歌集が刊行されます。劇的な執行の人生そのものの軌跡が、あらゆる和歌に歌われ、時と思い出が昇華された決定的な一冊となります。歌そのものについて、また青春時代の思い出から武士道、出会った人々、家族について、さらには芸術・思想に関する和歌も多く収められています。神社、仏閣から日本神話を謳った長歌なども収録、現代まれに見る多角的な和歌集となっています。
読者への導きとして、欄外にはその歌の詠まれた背景や歴史、執行の心の軌跡などが説明として書かれています。また、現代人に馴染みのない枕詞、古語などの補足説明も同ページ内で読むことができ、和歌を立体的に味わうための工夫が散りばめられていますので、ぜひお手に取って頂けたら幸いです。歌集という枠内にとどまらないドラマチックな装丁で使われている写真は、写真家、画家の立原青(たちはらせい)氏による、流れゆく砂を写した作品です。執行いわく「火星」や、安部公房の『第四間氷期』を彷彿とさせる未来的なカットによって、唯一無二の装丁ともなっています。
章立て: 全1407首
序
第一章 歌の心 六十一首
第二章:思い出 五十七首
第三章:青春 四十九首
第四章:忠義 四十九首
第五章:出会い 百二十三首
第六章:三島由紀夫 二十三首
第七章:武士道 六十五首
第八章:家族 八十一首
第九章:亡き妻 九十二首
第十章:祖先 四十七首
第十一章:初心 十七首
第十二章:創業 七十一首
第十三章:宇宙・運命 二十八首
第十四章:思想 三十首
第十五章:芸術 四十四首
第十六章:憂国 五十二首
第十七章:霊場(神社・仏閣) 八十一首
第十八章:初国(建国と道臣命の忠義)五十一首
第十九章:歴史 二十七首
第二十章:憂国の芸術 四十八首
第二十一章:戸嶋靖昌 七十七首
第二十二章:安田靫彦 五十九首
第二十三章:月山貞利 五十一首
第二十四章:養常 六十一首
第二十五章:生死 六十三首
跋
「人間の生命とは、神話そのものではないか。生命の淵源こそが、神話なのだ。神話を仰ぎ見ること。それ以上の作歌の行はこの世にはない。すべての歌は、神話から紡ぎ出されている。神話から生まれた涙として、この地上に滴り落ちて来るに違いない。」
――― 執行草舟 歌集『未生』序より
『未生』
2025年3月末発売開始予定(3月上旬予約開始) 講談社エディトリアル刊
執行草舟 著
¥3,850(税込) 604ページ、1407首収録
ISBN:978-4-86677-157-1
2025.1.29
2月1日、文化・芸術に関する定期刊行冊子「ARTIS」(隔月号)第33号が発行されます。
弊館のコレクションを様々な切り口で紹介し、皆さまにご好評いただいている「ARTIS」(ラテン語で芸術の意)の第33号が2月1日に刊行されます。今回、「聖なるものへ」と題し、芸術に現われた聖性について思索します。執行草舟館長のインタビューでは、「聖なるもの」の歴史的変遷から、未来に向けた新しい芸術形態まで広く語ります。
巻頭の絵画は、松井ユカ氏の描いた「青富士」を取り挙げ、その作品に隠された神秘と深みに迫ります。
また、今回、ご来館者から寄せられる寄稿コーナー〈私の眼〉では、立原青氏の写真に寄せて、美学者の平井倫行氏が、知と美を探究した、詩情溢れる美術批評文をご寄稿下さいました。ぜひお手に取っていただけましたら幸いに存じます。
執行草舟コレクション展示室/戸嶋靖昌記念館では、多くの方にご来館いただいております「剣と花」展(~05/3/22)が引き続きご覧いただけます。毎月、ガラスケースの無い展示作品は入れ替わりますので、ぜひ折々の作品をお楽しみ頂けましたら幸いです。刀工月山家の月山貞利による刀剣、山岡鉄舟、安田靫彦の書画ほか、 武士道的な魂、 また、その生き方を「花」のごとく精華した作品を一同に展示しています。
ARTISにご興味のあられる方は、無料配布ならびに無料定期便にてお届けしておりますので、ご用命は戸嶋靖昌記念館(直通番号:03-3511-8162)までご連絡下さい。
ARTIS 第33号